「クラウド」カテゴリーアーカイブ

格安SIMは200kbps 980円/月が新しいスタンダードか

イオンやb-mobileが先鞭を付けた低価格SIMですが、ここ半年程で少しずつ速度のアップがなされています。当初は100kbpsで約1000円/月でしたが、今では200kbpsで980円/月というプランが次々登場してきています。高速化のための追加クーポンの有無や初期費用など細かい点はチェックが必要ですが、この「200kbpsで980円/月」というのは新しい価格の基準になりそうです。2台目のスマホに入れたり、たまに持ち出すタブレットに入れても良いかと思います。

こちらの「月額1000円以下でスマホのパケ定が使える!格安SIM MVNO10社まとめ – My Linux Diary」でわかりやすく一覧表になっています。

BackWPup Ver.3のその後 WordPress

WordPressのバックアップ用プラグインのBackWPupがバージョン2から3系にバージョンアップしてからしばらく経ちました(以前のエントリ「WordPress プラグイン BackWPupがVer.3にバージョンアップ」)。

しばらく細かいアップデートがありましたが、だいぶ落ち着いてきました。クラウドにバックアップする機会が多いのですが、主に使っているSugarsyncgへの定期バックアップも問題なく行えているようです。

バージョン2系では、一回のバックアップにかかる時間が一定時間を超えるとエラーになっていましたが、3系では特に設定を変更することなく動いています。フォトブログでアップしたファイルが600MB程あるサイトのバックアップも問題なく行えるようになりました。

プラグインのアップデートをするとバックアップが失敗するようになることがありますが、そういうときはとりあえずバックアップ先(DropboxやSugarsync)の認証を再度行うとうまくいくことがあります。

Bitcasaをアンインストールしました

容量無制限のオンラインストレージのBitcasaですが、一旦はインストールしたもののどうにもなじまなかったのでアンインストールしました。理由としては、「アップロードされないファイルがある」という1点です。無料の試用時での結果なので、有料版ではもしかしたら異なる結果になる可能性があることをお断りしておきます。

使い方としては、ローカルにあるバックアップではなく、完全にオンラインストレージのみでのデータの保存を考えていました。つまり、写真のバックアップのために作ったDVD-Rのイメージファイルや、マイドキュメントのある時点でのスナップショット的なZipファイルなど、今まで消していたり、一時的に作っていたファイルのバックアップとして数10MBから数GBのデータを転送することを考えていました。これらのファイルは、もう一度作ろうと思えば作れるけれども少し時間がかかる、もう一度使うかどうかはわからない、でも保存できるならしておこうというファイルです。

Bitcasaはインストールすると、仮想ドライブがつくられ、そのキャッシュがローカルに置かれます。アップロードが終わるまではキャッシュに残され、その後はローカルのキャッシュは消される仕組みです。ところが、アップロードが完了されないうちにキャッシュが消されると言うことが何度かありました。Bitcasaの常駐プログラム上では「完了」となっていながら、実際にはアップロードされていない状態でした。ファイルの数が少ないうちは、「あれ?おかしいな」となる訳ですが、数が増えてくるとそうそう確認できません。ローカルのコピーとしてのバックアップなら、「多少のことは気にしない」という方法もありますが、Bitcasaのサーバーのみにファイルを保存する場合は取りこぼしは困ります。

既にバックアップはCrashPlanで行っているので、今回は有料プランの申し込みは行いませんでした。また、無料版でもうしばらく様子を見ようかとも考えましたが、アップロード失敗→新たにコピーという作業に嫌気がさしたので、アンインストールすることに相成りました。

容量無制限のオンラインストレージBitcasaが正式公開

容量無制限のオンラインストレージBitcasaが正式公開されました。無料版で10GBまで、$10/月で容量無制限です。$99/年(当初は割引で$69/年)というコースもあります。

使い方としては、大きく分けて2種類あり、1つはローカルのHDDと同期させる方法(Dropboxと同様)と、巨大なネットワークドライブのように使う方法です。

Bitcasa 続きを読む 容量無制限のオンラインストレージBitcasaが正式公開

Google Appsの無料版が廃止へ

Googleは、独自ドメインでGmailなどのサービスが使えるGoogle Appsにおいて、無料版の提供を廃止するということです。(アスキーのニュース記事

Gmailに限って言うと、数年前までは無料で200個くらいまでのアカウントで使えたはずですが、いつの間にか100に減り、50個に減り、いつの間にか10個になっていました。そしてついに無料版の新規登録は中止となってしまいました。現在使用中のものについては継続利用可能です。

1つのアカウントで最大約10GBの容量を用意するためには相当のリソースを割く必要があることから、いままでが太っ腹なだけとも言えますが、便利に使えていただけに残念です。競合するサービスも見当たらないのでしばらくは様子を見るしか無いところですが、いずれは完全に廃止になることも考慮しておいた方が良さそうです。

Googleは独自のサービスが多く、代替となるサービスを探すことができないものもありますが、利益につながりにくいために競合他社が手を付けないというものもあるます。こういったサービスはある日突然廃止になったり有料化したりすることも考えられます。無料なので仕方の無いことですが、「前と同じようにやろうと思ったらできなくなっていた」ということが今後も出てきそうです。

GmailのIMAP同時接続数は10まで

Webメールの古参のGmailはその容量と知名度から利用している方も多いと思います。Webメールとしても使いやすいのですが、IMAP対応のメーラーとの組み合わせも非常に便利です。Webメールとして利用を考え、メールサーバにメールを残す使い方をする場合は、従来のPOPではなくIMAPを使うことでローカルとの同期が取りやすくなります。

ところで、GmailのIMAP同時接続数は10に制限されています。同時に10のデバイスから同じアカウントにアクセスする機会はまずありませんが、Mozilla Thunderbirdなどでは1つのメーラーで複数の接続を確保します。そのため、短い時間にスマートフォンのアプリでIMAPアクセスをすると「too many sumultaneous connections.」「同時接続数が多すぎます。」などと表示され、接続が一時的にできなくなります。iPhoneなどでは、「[アカウント] のユーザ名またはパスワードが正しくありません。」と出ることがあるため、エラーの内容が見えないこともあります。

Mozilla Thunderbirdは設定したいアカウントの受信トレイ上で、メニューの「ツール」「アカウント設定」「サーバ設定」「詳細」「サーバへの同時最大接続数」を減らすことで対処できます。

また、あまり頻繁にいろいろなデバイスからメールをチェックすると同じようにエラーが出てしまいます。

BackWPupからWordPressを復元

WordPressを最新に使用とアップデートしよとしたところ、どういうわけか更新がうまくいかず、ダッシュボードにも入れない状態になりました。

Fatal error: Call to undefined function load_textdomain() in *******/public_html/www.example.com/wordpress/wp-includes/load.php on line 726

このような表示が出てしまいました。load_textdomainという関数を記述したファイルが見つからないと訴えています。プログラムの一部が消えてしまったのかもしれません。

仕方が無いので、BackWPupで保存してあったファイルを復元しました。BackWPupはバックアップごとにzipファイルを作り、その中にサイトの構造と、データベースのバックアップであるsqlファイルをひとまとめにしています。

データベースはそのまま保存されているようなので、最新のzipファイルをローカルで展開してftpでアップロードしました。その後、「データベースの更新が必要」ということで一度だけ「更新」ボタンを押したところ、無事に復元されました。ただし、プラグインはインストールはされるものの、有効化されていませんので、再度有効化する必要があります。

インストールしたプラグインやアップロードしたファイル、テーマなども保存、復元が可能ですので非常に心強いプラグインです。

Facebookに保存されている情報が売られる?

ウォールストリートジャーナル日本版の記事によると、「Facebookは広告の効果を上げるため、小売り会社が会員のプロファイルに載った電子メールアドレスや電話番号、さらには会員のネットサーフィングの癖に基づき、ターゲット広告を配信するのを試験的に認め始めている。」ということです。

9億人の利用者がいると言われるFacebookですから、情報量も膨大なものになると思います。一方で、利用者個人とひも付けされたかなり個人的な情報が保存されています。加えて「友人」のつながりからも広告のターゲットに利用できる情報もありそうです。GoogleのGmailなどは既にメールの内容によって表示する広告が選ばれるようになっています。

個人情報の利用には各国で様々な規制があり、すぐに全ての情報が利用されるとは思いませんが、他人のサーバーを利用している以上、ある程度の覚悟は必要です。一度アップロードした情報は本質的には消去できません。

情報処理推進機構がSNSの連携機能の危険性を喚起

Yahoo! Japanに情報処理推進機構の抜粋記事が掲載されていました。

要約すると、FacebookやGoogle+などのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の連携機能でアカウントが乗っ取られる危険があるという内容です。

詳しい内容は上記リンクを見ていただきたいと思います。非常にわかりやすい図表を用いて説明されていますので、「関係ないや」と思わずにご覧になることをお勧めします。

友達や知り合いから「あの人がこんなこと言ってたよ」と言われても、そっくりそのまま信じる人は少ないと思いますが、Twitterなどでなりすましの投稿を読んだ場合は、ほとんどの人が本人の発言に間違いないものとしてとらえるのでは無いでしょうか。ましてや、現実での面識がほとんど無ければ、ネット上の発信がひととなりを作りあげます。

今回のケースは特定の個人のアカウントを狙ったものというより、コンピューターウィルスに近い拡がりをみせています。乗っ取られた人の発信によって新たなアカウントが乗っ取られ、「感染」が連鎖するというパターンです。

今回の「感染」が広がる原因には、連携機能、短縮URL、フォローによる連鎖など、様々な要因があります。いずれも単独では便利で頻繁に目にする機能です。その便利で見慣れたところに隙が生まれてしまうことが本当の原因だと思います。

Dropbox登録情報からメールアドレス流出か?

ヨーロッパのユーザーが中心に、Dropboxに登録しているメールアドレス宛てにspamが届くようになってしまったようです。保存してあるデータの流出等はないようですが、今後の動きが気になります。(IT Mediaの記事

Dropboxは同様のサービスの中の草分けで、無料で使える容量の多さや、クライアントソフトの対応の広さでシェアもかなりのものを占めると考えられます。同社のサービスはメールアドレスがアカウントのIDも兼ねているので、パスワードさえ一致すれば、保存してあるファイルにすべてアクセスできます。

クラウドストレージのセキュリティはサービスを提供している会社を信じるしかありません。個人のデータにどれだけ価値があるかわかりませんが、流出した情報は元に戻すことができませんので、これ以上、トラブルが広がらないことを祈るのみです。