QNAP NAS TS-120のパフォーマンスが以前より悪くなっている気がしたので、いろいろ試したところ、ジャンボフレームの設定に問題があったことがわかりました。Gigabit Ethernetにも関わらず、NASからの読み出しで10MB/sを切り、3MB/s程になることもありました。
ジャンボフレームとは、ネットワークで一度に送るパケットを大きな物にして、効率を上げようという仕組みですが、介するネットワーク機器が全て対応している必要があります。ルーター等は対応していましたが、接続する機器によっては、設定がまちまちで、効率が上がるどころか、スピードの低下の原因になっていました。
QNAP NASでは、「コントロールパネル」、「ネットワーク」、「TCP/IP」から個別のインターフェースの「編集」から、Jumbo Frameの値を設定します。Ethernetの規格ではフレームのサイズは1,518バイトまでということなので、選択肢の1500が実質のところジャンボフレーム「オフ」といえると思います。
設定を確認したところ、なぜか最大の9000になっていましたので、これを1500に直しました。すると、レスポンスも上がり、読み込みは細かいファイルでは20MB/s、大きいファイルだと50MB/s以上まで上がりました。
通常であれば、通信する2台のどちらかがジャンボフレームに他黄していなければ、通常サイズのパケットが送られるため、目に見えてパフォーマンスが落ちるようなことは無いと思いますが、通じない相手に大きなパケットを送り続けていた可能性もあります。