以前の記事からの続きです。MDの整理に伴い、データをPCに取り込んでMP3にするまでの流れです。繰り返しになる部分もありますが、今後の覚え書きとして書いておきます。
今回はSony MZ-RH1を使って1500曲ほどを取り込みました。
変換の流れとしては以下のようになります。
- MZ-RH1とx- アプリでMDからPCへ転送します。
MZ-RH1付属のソフト(SonicStage)でも取り込みは可能ですがSonyから現在提供されている管理ソフトはx-アプリというものになっています。転送後は、oma形式(ATRAC形式)のファイルになります。MD一枚あたり100~150MB位です。 - x-アプリでタグ付けをします。12音解析という機能を使ってアルバムごとに行います。これでomaファイルに曲名などの情報が記録されます。
1曲ごとバラバラのファイルにもタグ付けできますが、アルバム1枚そのままののものに比べると曲名検索の精度も落ち、手間ばかりかかります。ここでの情報はそのままMP3に引き継がれるので、できるだけしておきますがあまりに面倒であれば、MP3に変換してからでも良いかもしれません。このとき、x-アプリの「設定」-「高度な設定」の「x-アプリで楽曲のタイトルを変更したとき、保存先のファイル名をタイトルに合わせて変更する」のチェックを入れて、ファイル名も併せて変更しておくとよいでしょう。
CDからの曲名検索に比べると1枚あたり少々時間がかかります。 - MP3 Conversion Toolを 使ってoma形式からMP3形式に変換します。MP3 Conversion ToolはSonyから無料で提供されていますが、x-アプリなど、oma形式を扱えるソフトがインストールされていないと実行できません。
oma形式のファイルはそのまま残したいので、「変換が終了した元のファイルを削除する」のチェックは外します。
このとき、「ファイル名を曲名に変更する」のチェックも外しておいた方が無難です。タグ情報が中途半端だと変換後の保存に失敗することがあり、曲数が多いと一時ファイルでHDDを圧迫し、エラーが起きることがあります。MP3タグからファイル名やフォルダ名を作成、変更するツールは別のツールの方が融通が利きます。
ビットレートは、ほとんど320kbpsで保存されました(自動設定の場合)。
以上の流れでMP3に変換が完了します。x-アプリはWav形式とSonyでの出力もできますが、Wav形式はタグ情報の互換性に難があり、管理がしにくくなってしまいます。Sonyのロスレス形式も変換可能ですが、オープンな形式ではなく、再生できるソフトが限られますので、いつまで聞けるかはSony次第という、MDが抱えるジレンマを完全に払拭することはできません。
今回は結果として、CD→MD→PC(MP3)という変換をしたことになります。形式を換えて圧縮を2回していますので、音質という点ではあきらめなければいけない点も多くあると思いますが、MDを処分したいが、たまに聞きたいこともあるという状況は解決することができました。
私的な録音のMDも、このように変換しておくことで、MDデッキが壊れて聞けなくなるという不安から解放されます。
変換の途中で使ったoma形式のファイルは1500曲すべてで16GBのUSBに収まる量になりました。MP3と共に、しばらくはそのまま保存しておくことにします。