現在、昔ながらの2chのプリメインアンプにテレビやBluetoothの音源、その他を繋いで使っています。アンプにはLine入力があるのですが、それらを繋ぐには入力の数が足りません。余り使わなくなったCDプレーヤーやラジオを外していけば良いのですが、全く使わないわけでもなく、切り替えも面倒なので、ミキサーを作ることにしました。これにより、各音源ごとの入力レベルを合わせる事ができますし、なにより切り替えの面倒がありません。ミキサーを挟むと、音質的には不利になりますが、気にしないことにします。
回路は、「オペアンプ オーディオ ミキサー 回路図」などで検索すると、先人たちが考案した回路が数多く出てきます。今回はその中から、こちら(電子マスカット 「簡単なオーディオミキサー」)を参考にしてほぼそのまま製作しました。オペアンプにはNE5532Pを使いました。1個100円くらいなので、2個ぐらいであれば気軽に使えます。
使用した部品のメモです。
部品 | 備考 | 個数 | |
オペアンプ | NE5532P | 2 | |
ICソケット | 8ピン | 2 | |
ボリューム | 2連式ボリューム A特性 10kΩ | 5 | ch数 |
コンデンサー | 1μF 無極性 | 10 | ch数×2 |
4.7μF 無極性 | 2 | ||
47μF 極性あり | 1 | ||
抵抗 | 47kΩ | 12 | ch数×2+2 |
4.7kΩ | 2 | ||
10kΩ | 4 | ||
100kΩ | 2 | ||
51Ω | 2 | ||
ジャック | RCA 白 | 6 | ch数+1 |
RCA 赤 | 6 | ch数+1 | |
電源ジャック | DCジャック | 1 | |
ACアダプタ | 12V | 1 | |
基板 | ユニバーサル基板 72×47 | 1 | |
ツマミ | アルミ製 Φ15mm | 5 | ch数 |
ケース | タカチ MX4-13-10BB | 1 | |
ACアダプタ | 12V | 1 | |
配線 | 適宜 |
オペアンプは趣味で後から交換可能なように、ICソケット上に置きました。
部品にかかるコストの大半は見た目や操作性に関わるケースとツマミ、ジャック、ボリュームなどの外回りです。予算に合わせて選んで下さい。
部品が揃ったら、ユニバーサル基板に部品を置いてどんどん配線していきます。半分以上の作業はジャックとボリュームの半田付けでした。
今回は付けませんでしたが、パイロットランプやスイッチを追加してもよいかと思います。また、プリアンプ的に使うのであれば、全体のボリュームもあったほうが便利な場合もあると思います。
今回使ったタカチのMX型丸型モバイルケース(PDF)のシリーズは、前面と背面が樹脂製なので、今回の様に穴開けが多い場合には、非常に加工が楽です。完成後の形態が好みに合えば、お勧めです。
音質に関しては問題なく、音源別の音量調整が固定できるので便利に使うことができています。
完成後の達成感から悦に入り、様々な音源を繋いで試していたところ、家族に「接続した音源がわかるようにテプラで貼りたい」とがっかりコメントを頂きました。