現行アマチュア無線ハンディ機の機能・性能比較(2016年春)



アウトドアで使用するためにハンディ機を新調しようと思い、各社の機種を比較してみました。

運用時間や乾電池での出力を知りたかったので、ホームページや説明書から「現行アマチュア無線ハンディ機 機能・性能比較一覧表」にしました。並び替えもできます。(誤記や、追加すべき項目等ありましたら、お知らせ頂けると幸いです。)

2016年現在、アマチュア無線のハンディ機を販売しているのは4社です。現在の販売は23機種が確認できました。各社のホームページでは販売終了機種も記載されているようですが、今回の一覧表からは除外しました。

ここ数年の新機種はデジタル対応の機種のみです。(最新のアナログ機がケンウッドからというのが少し意外でした。最古参も2001年発表のTH-F7で、こちらもケンウッドです。)

以下は、比較した結果での目的別お勧め機種です。実機を触ったことのない機種も多いので、あくまでもカタログスペックからの推察です。QSOを主目的ではなく、アウトドアでの仲間同士での連絡を主な用途に考えています。

オールラウンドに選ぶなら
とりあえずの1台ということであれば、以下の3機種を挙げます。

八重洲のVX-8Dはどの項目も必要十分な機能が備わっています。送信は144/430Mhzで5W、50Mhzで1Wです。2波同時受信に加えて、ラジオも聴ける広帯域受信が可能です。同クラスの機種では最軽量です。防水もIPX7相当(防浸形)で少々の水没に耐えられます。大容量バッテリーもオプション対応です。大きな欠点はありませんが、50Mhzが必要かということと、乾電池使用時の出力が1Wまでと言うところです。値段も少々高めです。

ケンウッドのTH-F7も送信5Wの2波同時受信機です。重さもVX-8Dに次いで軽量です。ラジオを含めた広帯域受信には定評があります。定価、実売価格ともVX-8Dより安価です。欠点は防水性能がIPX4と防沫形であること、乾電池使用時に0.5Wとなることです。また、設計が古いためか、バッテリー容量の割に、運用時間が短めです。

アルインコのDJ-S57は切り替え式デュアルですが、基本的な通信目的では十分なスペックです。値段もさらに手頃で、防水に対してもIP67(防浸形)で十分な性能です。乾電池でも5Wの出力が可能です。付属バッテリーでも7.5時間の運用が可能で、さらに大容量バッテリーのオプションもあります。欠点として、Li-ionバッテリーを充電しながらのDC運用はできないことと、広帯域受信ができないことです。

乾電池運用を考えた場合
専用バッテリーの入手、充電はどこでもできるわけではありませんので、乾電池での運用ができて困ることはありません。ただ、機種によっては送信出力が大きく制限されることがあり、注意が必要です。また、電池の種類、本数も事前にチェックしておく必要があります。乾電池ケースは別売りになっている場合があります。

オールラウンドでも挙げましたが、アルインコのDJ-S57は乾電池運用でも5Wの出力が可能です。単3×6本は重くはなってしまいますが、入手性の高さでは確実です。乾電池ケースも付属します。

八重洲のFT-60、アイコムのIC-T70IC-S70はいずれも切り替え式デュアルで乾電池運用でも5Wの送信が可能です。しかしながら、付属のバッテリーが一世代前のNi-MHですので、重くなってしまい、現状アウトドア向きに積極的に選択する要素はありません。

シングルバンドではアイコムのIC-S25が乾電池運用でも7Wとなっており、特徴となっています。ただし、単3×5本という微妙な設計です。

ケンウッドの3機種(TH-D72TH-K20TH-K40)は単4×6本という設計で、TH-D72が2.5W(144Mhz)、TH-K20とTH-K40が3.5Wの出力が可能です。最近はアウトドア用ヘッドランプなどに単4×3本というものも多いので、予備電池を共通化することができます。いずれもIP54の防沫形です。

変わり種としては、アルインコのDJ-S12DJ-S42です。シングルバンドの軽量モデルで出力は1Wとですが、電池ケースが不要で付属のLi-ion電池と単3×2本(送信出力0.5W)を使うことができます。乾電池ケースの忘失、紛失などが無いので、大出力が必要でない仲間同士での連絡のみであれば、軽量な点からもお勧めです。低出力軽量モデルでは唯一の防水性能(IP67、防浸形)を持ちます。

広帯域受信機能付き
広帯域受信機能付きの機種であれば、AM/FMラジオを聞くことができます。行動中のラジオは賛否がありますが、天気予報や気象通報の受信には欠かすことができません。テントの中でニュースくらいは聞きたいという方もあると思います。一覧表では広帯域受信の下限が0.5Mhz程度のものがAM/FMラジオ受信可能です。TH-D72とFT-60は下限が100Mhz程なのでAM/FMラジオは受信できません。その他の周波数帯の受信は、アウトドアではあまり有用ではないと思います。AMラジオ受信性能向上のため、バーアンテナを内蔵している機種もあります。

八重洲のVX-3は切り替え式デュアルの低出力軽量モデルです。っ切り替え式でありながら、ラジオを聞きながら、アマチュア無線もモニターすることができ、アマチュア無線帯に入感があるとラジオを休止し切り替わります。出力は1.5Wで、防水性能もありませんが、軽量モデルですので、ラジオ代わりに持って行くのも善いかもしれません。AM用のバーアンテナを内蔵しています。

オールラウンドの項目で挙げた八重洲のVX-8D、ケンウッドのTH-F7もラジオの受信が可能です。どちらもバーアンテナ内蔵です。

八重洲のVX-6は5W出力の切り替え式デュアルで唯一のAM/FMラジオ受信可能な機種です。バーアンテナの内蔵はありません。付属バッテリーで、7時間の運用が可能、防水性能もIPX7相当(防浸形)でアウトドア向きです。欠点は、乾電池使用で0.3Wまで出力が下がってしまうことです。

デジタル対応
アウトドアでのデジタルのメリットは特段ありませんが、せっかく買うなら最新機種、最新機能がいいという場合は、八重洲(FT2DFT1XD)またはアイコム(ID-51+ID-31)のデジタル対応の機種が選択肢になります。デジタル通信において、両社間の互換性はありません。いずれもハイエンド機で、広帯域受信や一定の防水性能を持ちます。ただし、どの機種も乾電池の運用はあまり想定されていないようで、1W未満の出力になってしまいます。
スペックに現れない欠点としては、FT2D,ID-51+の画面の大きさです。前面に占める割合が大きいため、雑な使い方をすると、傷が目立ってしまうかもしれません。

現行アマチュア無線ハンディ機 機能・性能比較一覧表


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