ドメイン(URL)変更を伴うWordPressの引っ越し


ドメイン変更を伴うWordpressの引っ越しを行ったのでメモです。ドメインの変更を伴う場合はファイルを丸ごとコピーしても残念ながらうまくいきません。今回はWordpress 3.6を用いたサイトの引っ越しをしました。また、データベースの修正にはWordPress Serialized PHP Search Replace Tool を使いました。

  1. 移行先にWordpressのファイルを展開します。
    同じバージョンで行います。できれば、移行元のバージョンを最新版にしておきます。ファイルの展開をしておくだけで、wp-config.phpは設定しないでも大丈夫です。
  2. 移行元のデータベースをバックアップします。
    phpMyAdminなどで出力して、移行先にコピーします。
  3. 移行元のファイルをバックアップします。wp-contentディレクトリのplugins、themes、uploadsを使います。
  4. 移行先のwp-contentディレクトリに3でバックアップしたplugins、themes、uploadsを上書きコピーします。
  5. データベースのドメイン名の部分を書き換えます。こちらはWordPress Serialized PHP Search Replace Tool を使います。データベースの様々なところにシリアライズ化されたドメインURLがあるので、このようなツールを使って変更します。
  6. 移行先の、wp-login.phpにアクセスして、データベース等の設定をします。
    新しいデータベースを指定します。

6が終わると移行完了です。

5.のWordPress Serialized PHP Search Replace Tool について詳しく書きます。V2.1.0を例に取ります。

ダウンロードしたzipファイルを展開するとsearchreplacedb2.phpというファイルがあるので、これをサーバー上のwordpressディレクトリにコピーします。このファイルにアクセスするとデータベースを設定する画面になります。

replacedb2_1png

ここでは、修正するべき移行先の新しいデータベースに合わせて設定をします。データベースにアクセスできると、修正対象のテーブルを選択する画面になります。

replacedb2_2

全てを選択して、Continueを押します。Do be sure that you have selected the correct tables – especially important on multi-sites installs?(マルチサイトに注意)と聞いてきます。

replacedb2_3

置換するドメインを設定します。上には移行元を下には移行先の文字列を記述します。httpなどはいりません。Submitを押すと実行の最終確認を促すダイアログが出ます。

replacedb2_4

完了すると結果が表示されます。意外と広範囲に置換した文字列があることがわかります。以上でデータベースの修正は終わりです。これで、記事のリンク先などが新しいURLになります。

 

「ドメイン(URL)変更を伴うWordPressの引っ越し」への2件のフィードバック

    1. エクスポートでも可能です。画像も含めてエクスポートとインポートができますので、URLも変更できます。ただ、制限として、WordpressをインストールしているサーバーのPHPの設定によってはアップロードのサイズに上限があること、プラグインやテーマはあらためてインストールしなければいけないことがあります。テキスト中心であったり、小規模なサイトであれば、ご指摘の通り、エクスポートの方が簡単かつ確実だと思います。

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