中古で購入したDynabook SS RX1 (SA106E/2W)は無線LANがありませんでした。ここ最近中古で出回っているこのモデルはおそらく企業からの放出だと思われます。セキュリティ上LANは有線のみという企業はまだまだ多いと思うので、これからも中古モデルには無線LANのないモデルを見ることがあると思います。値段もその分安いのですが、趣味で使うには少々不便です。
Dynabook SS RX1 (SA106E/2W)の無線LANのモジュールにはmini PCI-Expressのフルサイズが使えます。今回はオークションで東芝のノートPCから取り外したとされるAR5BXB6を使いました。380円+送料です。アンテナも必要ですので、短いサイズのアンテナを使いました(miniPCI-E無線LAN 超ミニアンテナ2本組 8cm (Tyco製))。
Tyco製のアンテナは取り回しのしやすいこちらのタイプを使いました。無線LANモジュールによっては3本必要なタイプもあります。より送受信の感度を上げるにはディスプレイ内面に取り付けるタイプのもの使うこともできますが、分解工作の難易度は上がってしまいます。
Dynabook RX1の下面です。ほとんどが2mm径と思われるネジです。キーボード側の4カ所「S4」の印刷がある部分が短いネジ、バッテリー脇の2カ所が一回り大きな径、それ以外が「S6」の印刷がされています。あと側面RGBコネクタ近くの小さいネジも外す必要があります。分解の前には電源ケーブルとバッテリーを外して行ってください。
メモリ増設のためのフタを外したところです。右側が増設メモリスロットです。無線LANモジュールはその左隣につけることになりますが、このフタを開けただけではアクセスできません。さらに左のリボン状のコネクタを跳ね上げて外してから裏蓋全体を外します。このコネクタは裏蓋に固定されているPCカードスロットにつながっています。裏蓋はこの写真の左側を先に持ち上げた方が外しやすいと思います。右側にはイヤホンジャックやボリュームなどが引っかかりやすい形になっています。元に戻すときは外すときの逆順で、右側から閉じた方が楽に作業ができました。
このモデルは光学ドライブがありませんので、左側にはスペースがあります。増設メモリの右側にCPUとファンがあります。HDDを交換する場合もここまでは分解する必要があります。右下に見えるのがSATA 2.5 inch HDDです。ネジでの固定はされていません。
無線LANモジュールを取り付けます。ネジがないとコネクタのテンションで跳ね上がってしまいます。ネジは2本必要で、2mm径、長さは3~4mmが使えそうです。アンテナは短いので適当に這わせました。
本体側面にあるOn/Offスイッチも使えます。USBやPCカードで無線機能を追加するよりもスマートで効率的です。無線LAN搭載モデルと非搭載モデルの両方がラインナップされているモデルでは、このような形で増設できるものも多くあります。ただmini PCIスロットにはフルサイズとハーフサイズがあるので、大きさは事前に確認してください。フルサイズ対応のPCにハーフサイズを取り付けることはできますが、取り付けネジなどで苦労する可能性があるので、ネジ位置の対応も調べておく必要があります。