Epsonのインクジェットプリンタはいくつかの機種で「カードサイズ」の用紙が印刷できると記載されています。
カードサイズとは54×86mmで、一般的な名刺サイズの55×91mmより、長編が若干小さくなっています。
EP-703Aでは、この数mmが曲者で、名刺サイズには、最近(といっても何年も前)からのインクジェットプリンタの特徴であるフチ無し印刷ができません。ドライバでは指定されたいくつかのサイズ(A4,B5,カードサイズなど)のみしか指定できず、名刺サイズでは最後の数mmの余白ができてしまいます。大きめの紙に指定して、一部だけ使みようと試しましたが、紙送りの関係か、やはり、名刺サイズにはフチ無し印刷はできませんでした。
フチ無しでなければこの数mmは余白とすることで、印刷できるのですが、非常に残念な仕様です。名刺サイズには各社から様々な用紙が出ているので、使えるといいなと思いましたが、フチ無し印刷はできないという制限ができてしまいました。
Canonも現行機種では、「専用名刺」のみ印刷可能となっています。小さい名刺サイズの紙送りは難しいようです。実際、過去のCanonの機種では純正用紙以外で、フチに染みがついたようになるケースがありました。ただ、Epsonの様に余白が出るわけではなく、うまくいけば印刷できるという感じでした。
Epsonのカードサイズと名刺サイズの違いについては、ショップの店員でも全員が把握していることではなさそうです。名刺サイズの印刷を考えてプリンタを選ぶ際には、じっくり下調べをする必要がありそうです。