前回のエントリで、データ保存用としての2.5inch HDDを紹介しました。3.5inch HDDに対する2.5inch HDDの利点として、振動に対する強さもあげられます。ノートパソコンでの使用を前提に作られているので、各社とも2.5inchは振動に強い設計になっています。(単純に軽いということも、落としたときのエネルギーは小さくなるので有利です。)
具体的な数値はどうなのか気になったので、Kakaku.comでの人気機種から2.5inch、3.5inchそれぞれをWestern DigitalとSeagateから選んで、データシートを確認してみました。
model | 2.5inch | 3.5inch |
---|---|---|
Western Digital | WD10JPVT 1TB | WD30EZRX 3TB |
Seagate | ST95005620AS 500GB | ST2000DL003 2TB |
2メーカー、4種のHDDの比較です。データシートの記述をほぼそのまま表にしました。
単位(Gs) | 2.5inch | 3.5inch |
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Western Digital | Operating (2 ms, read) 400 Non-operating (2 ms) 1000 |
Operating (2 ms, read) 30 Operating (2 ms, read/write) 65 Non-operating (1 ms) 250 |
Seagate | Operating Shock (max) 350 Gs for 2ms Nonoperating Shock (max) 900 Gs for 1ms |
Operating, 2ms (Gs) 80 Nonoperating, 2ms (Gs) 300 |
細かい計測方法はわかりませんが、メーカー間の差異は誤差程度かもしれません。
項目名はShockとなっていて、衝撃というイメージですが、おそらく振動に対する数値だと思われます。
いずれにしても、2.5inchと3.5inchでは桁が1つ違います。他のメーカーも同様の傾向だと想像できます。
読み書きしているとき(Operating)はもちろん、そうでないとき(Nonoperating)も、かなり差があることがわかりました。容量やスピードは3.5inchに劣りますが、耐振動性では2.5inchに軍配が上がります。