東芝から発売されている無線LAN機能付きのSDカード「FlashAir」を使ってみました。
似たような商品としてはEye-Fiがあります。FlashAirの方が後発です。しかし、コンセプトに多少の違いがあり、Eye-Fiは専用プログラムに任せて転送を行うタイプ、FlashAirは無線の親機として、端末(PC、タブレットなど)からアクセスするタイプです。
FlashAirに無線で接続すると、ブラウザでアクセスすることができるようになり、FlashAir内に保存されている画像ファイルをブラウザで閲覧、保存することができます。FlashAirは簡易的なhttpサーバになり、画像ファイル以外のデータにもアクセスすることができる一方で、保存閲覧はブラウザの機能に依存します。通常の状態では画像をまとめて保存することはできません。東芝のFAQにも「できない」と明記されています。それでも、ブラウザの拡張機能などで、リンク先の画像をまとめて保存する機能を追加したりすれば対応できます。
使い方としては、外出先で写真を撮って、スマホでFlashAirにアクセス、気に入った写真をFacebookに投稿したり、メールで送ったりする、ということを想定しているようで、全ての画像の保存は家に帰ってから、SDカードとしてPCに接続するというのが現実的です。
一方でEye-Fiは、画像を全て転送することができます(ダイレクトモード)。さらにエンドレスモードを使えば、容量いっぱいになったら古いファイルを削除することができます。さらにPro X2であればRawファイル、動画にも対応しています。こちらは、PCに無線で転送し、SDカードを抜き差しや、メディアの容量の制限をできるだけ排除しようという考えだと思います。
使い方によってどちらが向いているか分かれると思います。Eye-Fiの方が高機能な点も多いですが、FlashAirの自由度の高さも捨てがたいものがあります。要は無線LANに接続できるブラウザさえあればデジカメで撮った写真が見れるので、アプリや付属ソフトの対応を待つ必要が無く、汎用性が高いと言えます。
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