カード合わせについて

ソーシャルゲームで行われている「特定のアイテムをそろえるとレアアイテムが入手できる」ということが景品表示法の「カード合わせ」にあたるかということで、消費者庁が中止要請を出すとか出さないとかいろいろと動きがあるようです。

規制されている「カード合わせ」というのは”種類の異なる”あたりカードなどを集めると景品などがもらえる、というものです。

たとえばくじ引きで、ABの2種類をそろえるとあたりというケースでは2回でABがそろう確率は1/2、3回では3/4です。感覚として、2種類なんだから2回で揃うことが大半というイメージを持ちますが、半分はAAまたはBBとなってしまいます。

これが、2種類ではなく10種類となると、5種類目くらいまでは調子よく揃いますが、そこからが非常に大変になります。さらに、コンピュータで確率を管理すると、公平な確率である保証はありませんので、8種類くらいまでは通常の確率よりも簡単に集めさせ、そこから難しくすることも可能です。

小中学生が高額請求を受けたなどという報道がありますが、昔から子供から小銭を稼ぐ商売は存在しました。駄菓子屋のくじや、縁日の屋台の射的など、射幸心をくすぐる原理は似たようなものです。でもその昔、駄菓子屋に1万円持って行けば、おばちゃんは探りを入れて、売ってくれないこともありました。ソーシャルゲームにこんな良心もプログラムされているといいんですけどね。