イオン、B-mobile、楽天など、各社から低価格SIMが出ています。ほとんどが128~150kbpsで月額1000円弱という料金です。その中でもDTIのServersMan SIM 3G 100は100kbpsで月額490円(初期費用3,150円)と、際だって安く(そのかわり速度は抑えて)設定されています。
実際のところはどうなのかというわけで、速度の計測をしてみました。DTIはDocomoのFOMAネットワークを使用していますので、サービス範囲はかなり広い方だと思います。クレジットカードが必要ですが、申し込み後数日でSIMカードが簡単な封筒に入って届きます。カード到着日からの課金で、開始月は日割りになるようです。
Androidのspeedtestというアプリでネットワークの速度を測ったところ、Downloadが50~60kbps、Uploadは70~90kbpsでした。時間帯や混雑状況で大きく変化はすると思いますが、まずまずのスピードだと思います。
実際使用してみた感想としてはテキストベースで「ちょっと遅いな」という感じです。画像の多いページではと少しストレスを感じます。動画や音声ストリーミングは使おうと思ってはいけないようです。アプリのダウンロードなどもWifiでないと厳しいと思います。
低価格SIMで恩恵がありそうな人は、ガラケーとの2台持ち、なおかつ普段は屋内にいてWifi環境にある、というスタイルがベストだと思います。ガラケーは電話とメールのみにして、出先で場所を調べたりする場合は低価格SIMのスマートフォンを使用するようにすれば、トータルでの通信料はかなり抑えられると思います。
個人的に最大のメリットとして感じたのは、スマートフォンの激しい電池消費を気にしなくて良くなったことです。ガラケーを残しておけばスマートフォンの電池がなくなっても通信手段は確保できますので、「ケータイで時間つぶしをしていたら電話もできなくなった」というスマートフォンでありがちなミスをしなくなります。
また海外に行ったときも、低価格SIMで使っていたスマートフォンのSIMを現地のSIMと交換すれば番号は変わってしまいますが、現地の携帯電話として使用することができます。そのときもガラケーは残しておけるので、日本との通信はガラケー、現地同士での通信はスマートフォンでという使い方もできます。
低価格SIMの比較はこちらの「イオンSIMのまとめ – 各社比較」が便利にまとまっています。低価格SIMだけでなく、各社LTEなどそのほかのサービスとの比較もできます。