フォーサーズ最初期の標準ズームレンズであるZD 14-54mm f2.8-3.5を愛用しています。明るいズームレンズで約4倍のズーム(35mm換算28-108mm)が非常に使いやすい設計です。逆光にも比較的強く意外と寄れるのも評価が高いです。オリンパスはその後12-60mm f2.8-4というズームレンズも発売しています(35mm換算24-120mm)。こちらも使うことがありますが、SWDによる高速AFという利点はあるものの、同じ焦点距離では14-54mmの方が明るく、重量も少しだけ軽いので使いやすい印象です。
現在オリンパスはフォーサーズにはあまり力を入れていないので、これらのズームレンズを積極的に購入するユーザーはあまりいないと思いますが、AFの遅ささえ解消できればマイクロフォーサーズでも力を発揮できるレンズだと思います。
14-54mmはその後アップデートされ、現在ではⅡとして発売されています。変更点はコントラストAFに対応したこと(これによりライブビューやマイクロフォーサーズでのAFが高速化)、円形絞りの採用が主なところです。細かいところでは、レンズキャップがフードを取り付けた状態で使いやすくなったこと、周囲に青い飾りが付いたこと、レンズフードの変更があります。
レンズフード(LH-70)に関しては、旧14-54mmでは数少ない欠点の1つす。フードの形態そのものは上下対称にもかかわらず、取り付け部の構造により一方向のみの装着に限られること、そして取り付け部のロックが甘く取れやすく落としてしまうこともありました。おそらく取り外しを頻繁にする想定ではなかったのだと思います。Ⅱでは少し形態も大型化され、上下どちらでも付けられるようになっています。しかし、両者に互換性はありません。
今回、オリンパスのオンラインショップから部品を購入する機会があったのでついでに旧14-54mmのレンズフードを新調しました。まったく同じ型番(LH-70)ですが、フードの質感が変更されていました。新しい方はマットな質感となり、少し感触が変わっています。取り付け部のロックも新しいせいかカッチリと取り付けることができました。
左が今まで使っていたフード、右が今回購入したフードです。表面の光沢がかなり少なくなりました。