QNAP TS-120はドライブ1台を内蔵するNASです。小規模な用途向けですが、QNAPのNASはソフトウェアが使いやすいのが特徴です。
今回はこれにCrashPlanのクライアントソフトをインストールして、NASを自動でクラウドにバックアップするように設定してみました。
参考にしたのは以下のページです。
- Oracle Database and Technology scratch pad: Set up CrashPlan on QNAP NAS using QPKG, the easy way
- QNAP NAS: ヒツジおっとのリマンダ
- TS-119+にCrashPlanを仕込む – 戸袋に手を引き込まれないように
各ページで設定方法は微妙に異なりますが、結果として行ったのは3つです。
- JREをインストール
- CrashPlanをインストール
- LAN内のWindows PCでNASにインストールしたClashPlanの設定
QNAP TS-120はarm系のCPUで動くNASです。各種設定はブラウザ上で行うことができ、アプリという形でJREやClashPlanをインストールすることができます。アプリはQPKGという形式です。今回使ったJREはこちら(JRE_6_arm-x19.zip)、CrashPlanはこちら(要ログイン CrashPlan v3.5.3 x10/x12/x19 ARM)です。JREのZIPファイルは展開してQPKGファイルを用意します。
ブラウザからNASにアクセスし、「App Center」を起動し、「手動でインストール」からQPKGファイルを一つずつインストールします。
インストールが終わると「マイアプリ」に登録されるので、「起動」します。これでNASでCrashPlanが動くようになりました。
http://NASのIPアドレス(例192.168.0.10など)/crashplan/でアクセスするとこのような画面が出ます。
次に、ClashPlanのアカウントやバックアップ対象ディレクトリの設定をするため、LAN内のWindows PCからアクセスします。クライアントソフトをインストールした状態で設定ファイルを書き直します。
/Program Files/CrashPlan/conf/内(または、/Program Files(x86)/CrashPlan/conf/)のui.propertiesをテキストエディタで編集します。#serviceHost=127.0.0.1の1行から#を取り除き、IPアドレスをNASのアドレスに書き換えます。クライアントソフトを起動すると、NASで動いているCrashPlanの設定をすることができます。Windows PCでCrashPlanがバックグラウンドで動いている場合でも、クライアントソフトを再起動すればNASにアクセスできます。
アカウントの設定を、言語の設定、バックアップ対象フォルダ、バックアップ先を設定すれば完了です。CrashPlanは週1回、メールでバックアップ状況の報告があるので、動き始めてしまえば放置できます。その後、ui.propertiesを元に戻して初期設定は終了です。
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